FRP防水とは?特徴やメリット・施工方法について解説
建物のベランダや屋上の防水工事の選択肢として、FRP防水があります。
FRP防水は、優れた防水性能と効率性を兼ね備えた工法として、様々な建築物に幅広く採用されています。
この記事では、FRP防水の特徴やメリット、施工方法などを詳しく解説します。
FRP防水の仕組みと特徴
FRPは「繊維強化プラスチック」のことです。
Fiver(繊維)、Reinforced(強化)、Plastics(プラスチック)の頭文字から取っています。
FRP防水の仕組みは、以下の通りです。
- ・液状の不飽和ポリエステル樹脂に硬化剤を加えて混合する
- ・この混合物をガラス繊維などの補強材と組み合わせ、一体化させる
- ・塗布面に塗り重ねることで、継ぎ目のないシームレスな防水層を形成する
FRP防水の大きな特徴は、出来上がった防水層がシームレスな一体構造となることです。
FRPには以下のようなメリットがあります。
・優れた防水性能と耐久性
・防水層の剥がれや反りが生じにくい
・複雑な形状の部分にも対応可能
・軽量で建物への負担が少ない
また、FRP防水は塗膜の硬化速度が速いことも特徴です。
このため、1日~2日で施工を完了させることが可能となります。
FRP防水に適した施工場所
FRP防水は、様々な建築物の防水に適用できます。
特に、以下のような場所での施工に適しています。
-
屋上やベランダなどの水平面
排水勾配が取りにくい場所でも、シームレスな防水層で確実な防水が可能
-
階段室や機械室などの立ち上がり部分
複雑な形状でも、継ぎ目のない防水層を形成できる
-
プールや水槽などの水密性が求められる場所
優れた防水性能で、長期的な水密性を確保できる
-
既存の防水層の上からの施工(カバー工法)
軽量で薄層のため、既存の防水層を撤去せずに施工できる
FRP防水は、幅広い施工場所に対応可能な汎用性の高い防水工法と言えます。
FRP防水の施工方法
FRP防水の施工は、以下の手順で行われます。
-
下地処理
- 施工面のクラック補修や、清掃・乾燥を行う
- 必要に応じて、プライマーを塗布し、下地を強化する
-
補強材の貼り付け
- 補強材を貼り付ける
- 施工面全体に、隙間なく補強材を敷き詰める
-
樹脂の含浸と塗り重ね
- ローラーやハケを使って、補強材に樹脂を十分に含浸させる
- 所定の厚みになるまで、数層に分けて塗り重ねる
-
仕上げ塗装
- 必要に応じて、トップコートを塗布し、美観と耐候性を高める
FRP防水の施工は、専門的な知識と経験が必要とされます。
FRP防水の費用について
FRP防水工事にかかる費用は、一般的なサイズのベランダの場合、約10万円から15万円程度が目安となります。FRP防水を施工した後は、定期的なメンテナンスが必要です。
一般的に、5年から6年に一度、表面の樹脂(トップコート)を塗り替える作業を行います。
これにより、FRP防水の耐久性を維持し、長期的な防水性能を保つことができます。
ただし、FRP防水自体の寿命は、通常10年から12年程度と言われていますのでこの期間を超えると、FRP防水の劣化が進行し、防水性能が低下する可能性があります。
寿命が近づいてきたら、新たにFRP防水工事を行うことを検討しましょう。
まとめ
FRP防水は、シームレスな一体構造による優れた防水性能と、効率的な施工が可能な防水工法です。
屋上やベランダ、階段室など、様々な場所に適用でき、既存の防水層の上からも施工できる汎用性の高さが特徴です。
防水工事は、専門的な知識と経験が必要とされるので必ず信頼できる業者に任せましょう。
弊社では、熟練の職人によるFRP防水を提供していますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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